車載に向けた鉛フリーハンダ実装の高信頼性化

2012.12.21

1. はじめに

欧州の特定物質使用禁止指令(RoHS指令)施行を2006年7月に控え、現在、鉛フリーハンダへの移行が急ピッチで進められています。そして、Sn-3.0Ag-0.5Cu系ハンダ(以下SACと略)が代表的な鉛フリーハンダとして、民生機器等ですでに多くのメーカーで採用されてきています。

SACハンダの機械特性は従来のSn-Pb系ハンダと大きく異なります。鉛フリー代替初期の頃は、SACはクリープ強度が高く、これが接合信頼性に有効であると言われたことがありました。しかし、多くのユーザーが採用のための信頼性テストを行い、実際に製品に使用され、市場データがそろってくると、その耐久性に対して不安視する声が出始めました。SACは現在までにクラックの進行速度が速いことがわかっています。

自動車関連でも例外はあるものの確実に鉛フリー化は進んでいます。車載機器や産業機器関連では合金組織変更による強度特性の変化による対応に加え、製品信頼性の長期維持が大きな課題となっています。

弊社は、ソルダペースト、ポストフラックス、ヤニ入りハンダなどのハンダ付け電子材料を提供しているメーカーです。Sn-Pbハンダの時代から長年にわたり車載機器メーカー様と共同で、厳しい環境にさらされる車載機器用ハンダの高信頼性化について取り組んできました。今回は、このような車載機器用ハンダの鉛フリー化について弊社の取り組みを紹介いたします。

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