株式会社 弘輝 KOKI COMPANY LIMITED

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高耐久はんだ合金ソルダーペースト

(In系・残渣割れ防止)

  • SB6N58-N300
高耐久はんだ合金ソルダーペースト

固溶強化によりはんだ接合部の変態を抑制した高耐久合金です。 高い熱疲労特性で過酷な状況での使用に適しており、車載機器や産業機器における製品寿命の向上に寄与します。 また、SAC306よりも融点が低く、リフロー温度の低下にも貢献します。 *残渣割れ防止品

特徴

  • 冷熱サイクルでのはんだクラック進展を抑制
  • 0603チップ・0.25mmφCSP実装対応
  • 車載で実績のあるフラックス残渣割れ防止タイプ
  • N2雰囲気リフロー用

製品性能表

  • 製品名

    SB6N58-N300

  • 合金組成

    Sn 3.5Ag 0.5Bi 6.0In

  • 融点(℃)

    202 - 210

  • はんだ粒径(μm)

    20 - 38

  • フラックス含有量(%)

    9.6

  • 粘度(Pa.s)

    180

  • ハライド含有量(%)

    0

  • フラックスタイプ

    ROL0 (IPC J-STD-004)

求められる耐久性

車載製品や産業機器等の温度差の激しい環境下に置かれる基板は、SAC305組成のはんだでは耐久性が不足するケースがあります。
冷熱サイクルにより部品と基板の膨張・収縮が起こるため、はんだにストレスがかかり、クラックの原因となります。
そこで、冷熱サイクル環境に耐えうる合金が求められています。

InとBiによる合金強化(固溶強化) 

はんだ主成分のSnは、経時的に「転位」と呼ばれる原子の移動現象が起こり、これが進行すると合金の変形、クラックが発生します。
Snと原子サイズが異なるInとBiを、Sn原子と置換(固溶)させることで結晶格子内に結晶の歪みが発生します。
これが転位の抵抗となるため、合金の変形が抑制されます。
また、融点はSAC305より低いため、リフロー時の部材への熱ストレスを抑えられます。

冷熱サイクルでのクラックを防止

固溶強化により、-40℃~+150℃という過酷な状況でもはんだが破断せず、高い熱疲労特性が得られます。

人命にかかわる車載機器や、長期稼働を求められる産業機器において、製品の寿命向上に寄与します。

残渣洗浄とコーティング剤が不要に

クラックレス残渣が、コーティング剤の代わりとなって接合部への結露や汚染物浸入を防ぐため、
残渣洗浄やコーティング剤は必要ありません。工程数が減り、大きなコストメリットが期待できます。

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