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リフロー用接着剤
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セルフアライメントとは…
基板実装において、部品搭載の位置ずれが発生しても、リフローでのはんだ溶融時に、はんだの表面張力によって自動で部品が正規の位置に戻る現象です。
リフロー時のセルフアライメント効果の課題
両面実装では、部品落下防止対策として部品下部に仮止め用接着剤を使用することがあります。その場合、一般的な接着剤ではソルダーペースト溶融前に硬化するため、部品がずれて搭載されるとはんだ溶融時にセルフアライメント効果が発揮できない不具合が発生します。
不具合抑制項目
- マウンターの部品搭載精度の向上
- 部品仮止め用接着剤でセルフアライメントを阻害しないこと
- はんだ量のばらつきの抑制
解決策
リフロー用接着剤を使用する事で、部品をずれた状態で固定してしまう問題が軽減できます。
リフロー用接着剤
はんだのセルフアライメントを阻害しないように設計された接着剤で、一般的な中温硬化タイプ(130℃~150℃程度で硬化)や低温硬化タイプ(100℃以下)と違い、はんだが溶融する前に接着剤が完全に硬化しません。
そのため、はんだが溶融した後、部品位置ずれをセルフアライメント効果で補正することが可能です。