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VOCsとは・・・
VOCsは揮発性有機化合物（Volatile Organic Compounds）の略称で、揮発する有機化学物質のことを指します。
このVOCsは、はんだ付け材料に限らず、有機溶剤として多くの工業製品に使われており、大気中に気体となって放出されると、環境影響や健康被害を引き起こす恐れがあることから、問題視されています。
VOCsの環境影響
- 光化学オキシダントの発生による酸性雨・森林破壊
- 成層圏オゾン層の破壊
- 地球温暖化
VOCsが招く健康被害
- 光化学オキシダントの発生による目の痛み、吐き気、頭痛
- 直接暴露による生体への有害性（一部、発がん性）
VOCsの排出が環境や人体の健康へ重大な影響を与えていることを考慮し、関連溶剤の削減に対し努力が必要です。
はんだ付け材料の解決策
フラックスに含まれる溶剤をIPA（イソプロピルアルコール）から純水へ変更
メリット：
- フラックスの溶剤を純水にすることで、はんだ付け時に発生するVOCsを大幅に低減する事が可能。
- 引火性・毒性が無いため消防法非該当となり取り扱いが容易。
- 危険品としての取扱い規制がないため、危険品倉庫スペースが不要。
- IPAベースのフラックスと比べ、管理コストの削減が可能。
デメリット：
- 乾燥性や溶解性が悪化。（基板がベタベタする）
- はんだの表面張力が高くなり、ブリッジ等の不良が発生しやすい。
